マンション管理士と管理業務主任者

マンション管理

マンション管理士と管理業務主任者という国家資格がありますが、その違いが一般には浸透していません。今回は、両者の違いについて解説します。

管理業務主任者

管理業務主任者は、マンション管理業者(国土交通大臣大臣の登録業者)がマンション管理組合に対して管理委託契約に関する重要事項説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者のことで、マンション管理業者は、管理業務を請け負う管理組合数30組合に対して、最低1人の管理業務主任者が必要です。

管理業務主任者は、毎年1回行われる、管理業務主任者試験に合格し、管理業務主任者として登録し、管理業務主任者証の交付を受けなければなりません。 

 管理業務主任者 第六十条第一項に規定する管理業務主任者証の交付を受けた者をいう。

マンション管理適正化法第2条9号抜粋

管理業務主任者はマンション管理業者(マンション管理業者)の業務を行う国家資格を持った主任者(業務独占資格)

マンション管理士

マンション管理士も同じく国家資格で、マンション管理組合側の立場で管理組合にアドバイスや支援を行うコンサルタントとしての職務を行う、名称独占資格です。

名称独占資格とは、当該資格を持たないものが、名称を使用することが禁止されている資格で、つまり、マンション管理士以外の者がマンション管理士と名乗ることはできません。

 マンション管理士 第三十条第一項の登録を受け、マンション管理士の名称を用いて、専門的知識をもって、管理組合の運営その他マンションの管理 に関し、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務(他の法律においてその業務を行うことが 制限されているものを除く。)とする者をいう。

マンション管理適正化法第2条5号抜粋

マンション管理のコンサルタント(名称独占資格)。マンション管理会社と相対する存在で、マンション管理組合のコンサルタントです。※ 名称独占資格なので 、基幹業務の業務委託は、法律上請負うことはできません。

マンション管理士と管理業務主任者の相違点

マンション管理士は、マンション管理組合向けの顧問やコンサルティング業務を行いますが、これはマンション管理士の資格がなくとも行えます。ただし、前出のとおりマンション管理士は「名称独占資格」ですから、未登録者がマンション管理士と名乗ることはできません。

一方、管理業務主任者は、管理委託契約の締結時に、管理組合に対する重要事項説明(重説)を行う権限、マンション管理業者への設置義務づけられていますので、その職務権限が排他的に与えられている「業務独占資格」です。

従って、マンション管理士が管理業務主任者がマンション管理業の基幹業務や重要事項説明、会計記帳、規約改正のような業務はできません。

※他の士業でこけらの業務が可能であるのは、行政書士(行政書士法に基づき各種書面の作成代理、申請代理が可能)、弁護士(主に訴訟代理等)です。

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