マンション管理組合の会計について

マンション管理

マンション管理組合の会計

マンション管理組合の会計は、日常業務に関する支出等を管理する一般会計と、大規模修繕などの管理を行う特別会計からなる場合が一般的です。

一般会計(管理費会計)

一般会計とは日常の管理を行う会計カテゴリーで、財源は組合員から徴収される管理費です。計上される項目は、日常管理にのための収入(収益)及び支出(費用)です。

●収入の例

管理費収入、駐車場代、駐輪場代など

●支出の例

管理員件費、共用部分の保険料、水道光熱費、管理会社委託費、昇降機(エレベーター)保守料、消防点検費用等

財源となる管理費は通常月単位、年単位などで区分所有者から、一定の割合で徴収されます。

特別会計

特別会計は、各区分所有者が管理費とは別途に積立て、大規模修繕等あてられます。

国土交通省が定めたひな形の「標準管理規約」では、「積み立てた修繕積立金は特別の管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができる。」とありますので、国は、大規模修繕費用の財源として使用することを示唆してしています。

建物が老朽化し、大規模修繕工事を行う場合に、財源がないということを回避するため、国は修繕積立金として特別会計に一定の資金をプールすることを推奨しているのです。

特別会計には、大規模修繕工事(外壁や配管などの大規模な補修)のほか、エレベータ更新、耐震補強工事などの大規模な工事費用が想定されます。

なお、築年数の古い建物では、修繕積立金が不足しがちで、積み立て不足が、老朽化したマンションの管理の障害となっていることもまた事実です。

特別会計に計上されるものの例

●収入の例

修繕積立金収入

●支出の例

大規模修繕工事費用、鉄部・外壁塗装工事、エレベータ更新工事費用、耐震診断費用、耐震工事費用等

マンション管理会計の特徴

マンション管理会計については、企業会計と類似していますので、企業会計と類似した会計帳簿類の作成が必要です。

資産、負債を表現する貸借対照表については、企業会計と共通していますが、損益計算書は使用せす、通常は、収支報告書を作成します。

収支報告書は、公益法人会計で一般的な帳票で、内容については、ほぼ損益計算書同様で費用と収益の差し引きから、次期繰越金を算定するものですが、予算との対比を表すという特徴があります。

●マンション管理会計の帳票類

・貸借対照表

・収支報告書

・総勘定元帳

・その他、現預金出納帳など。

会計処理は発生主義か現金主義か?

毎月定額の管理費と修繕積立金の収入は発生主義、つまり連理義務が発生したときに計上するのが一般的です。つまり、請求し、●●日まで入金するという場合、現金の入金の有無にかかわらず、収益として計上します。

管理費(広い意味で駐車場代などを含む)、修繕積立金以外は、一般的にはすべて現金主義で計上します。つまり、管理業務として、清掃用具を購入したり、電気代を支払った場合です。

●用語の解説

 ・発生主義会計➡請求が確定したときに計上します。したがって、入金が゛ない場合は未収金として計上

 ・現金主義会計➡現金の授受、支払いがされた時点で計上します。

  ※通常、企業会計や個人事業の会計処理ではいずれかので統一されることが一般的ですが、、マンション会計は、発生主義と現金主義が混在していますので、面倒な部分であります。

その理由は、管理費や修繕積立金のにあり、これを現金主義としたのであれば、いくら請求していくら未納付額があるのかが分からなくなるからで、つまり、修繕積立金等の「未収金」を「貸借対照表」に計上したいがために、現金主義と発生主義を混在させているのです。

それではすべて発生主義とすればよいと思いますが、会計処理が煩雑になり、管理組合が片手間で行う会計処理の簡素化のため、費用については現金主義を用いることを容認しているのでしょう。

マンション管理費の収納方法

マンション管理費は、通常、毎月収納しますが、以下のように、修繕積立金は、管理費とは分別して管理することが示されていますので、通帳を分けるなどの管理が必要です。

出典 国土交通省 http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000737962.pdf
出典 国土交通省 http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000737962.pdf

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